Leysop社の高速ポッケルスセル EM・UPC・RTPシリーズは、Qスイッチやパルス切り出しなどに用いられるポッケルスセルです。超小型のモデルから立ち上がり時間が200ピコ秒以下の超高速動作モデルまで、様々なバリエーションが用意されております。
ドライバーも適切な物を選定させていただきますので、導入をご検討の際は弊社営業部までお問い合わせください。
アプリケーション
- Qスイッチ
- パルス切り出し
- 再生増幅器
- プリパルス・ポストパルス除去
主な仕様
超小型モデル EM508UC・EM510C
EM-510Cの外観
このポッケルスセルは非常にコンパクトな縦モードKD*Pポッケルスセルで、特にQスイッチなどのOEM供給に向いています。EM508UCはポラライザ付きの1064nm用一体型モデルです。
| 型式 | EM508UC | EM510 |
|---|---|---|
| 開口径 | 8mm | 8mm |
| 対応波長 | 1064nm | 1034～1064mm |
| 最大印可電圧 | 8kV | 8kV |
| 立ち上がり時間 | <1ns | <1ns |
| 消光比@1.06μm | 1000:1 | 1000:1 |
| ダメージ閾値 | 600MW/cm2 | 600MW/cm2 |
| 寸法 | φ19mm×55.2mm | φ25mm×43mm |
| その他 | ポラライザ付属 | -- |
標準モデル EM500シリーズ
EM-500シリーズの外観
最も一般的なタイプの縦モードKD*Pポッケルスセルです。口径は8mm～20mmのラインナップがあります。低損失マッチングフルードタイプとハイパワードライセルタイプが選べます。
超高速モデル UPCシリーズ
UPCシリーズの外観
UPCシリーズはKD*P結晶を使用した超高速ポッケルスセルです。立ち上がり時間を限りなく早く設計し、パルススライサーやパルスピッカーとして使用が可能です。有効口径は6～8mmです。広帯域ARコーティングも可能ですので、Ti:Sapphireレーザー用プリパルス・ポストパルス除去にも最適です。なお、立ち上がり時間はドライバの仕様や開口径にも依存します。
高繰り返しモデル RTP
RTPシリーズの外観
RTP結晶を使用することで100kHzまでの動作が可能な高繰り返しQスイッチ用ポッケルスセルです。 ダメージ閾値は1064nmで1nsのパルス幅の場合、1GW/cm2と、非常に強いコーティングを使用しています。
| 開口径 | 3,4,6mm |
| 消光比 | >20db |
| ダメージ閾値 | 600MW/cm2 |
| 寸法 | φ35mm,×45mm |
偏光面可変システム
Leysop社では、レーザーの偏光面を自由にコントロールするシステムをご提案可能です。サンプルの励起状態など、レーザーの偏光面に依存するアプリケーションに最適です。マルチチャンネルのRaman Optical Activity (ROA)用の偏光面可変システムなどの実績があります。
