MOGLabs社のCatEyeレーザーは、干渉フィルタ内蔵外部共振器がキャットアイと呼ばれる特殊な構造になっている狹線幅のレーザー発振器で、その構造上の理由から動作が非常に安定しています。波長シフトやドリフトの原因となる振動などの不安定要素をキャットアイが吸収する為、ノイズに対して高い耐性を持っており、レーザーヘッドを叩くほどの強い衝撃を与えてもレーザー発振を続けます。
発振波長毎に最大出力や線幅などが異なりますので、詳細な仕様については弊社営業部までお気軽にお問い合わせください。
アプリケーション
- レーザー冷却
- BECアプリケーション
- レーザー分光分析
- インジェクションシーディング
主な仕様
波長 | 369.5nm ~ 1064nm |
出力 | 最大250mW |
線幅 | <100kHz |
波長チューニング帯域 | >15GHz |
RF周波数 | >2.5GHz |
パフォーマンスデータ
電流ノイズ
50mA/50Ωならびにゼロ電流時の電流ノイズの例
ほぼ全てのスペクトル帯域において-145dBm以下のノイズレベルを達成
周波数ノイズ
CatEyeレーザーの典型的な周波数ノイズスペクトルの例
線幅
Rb遷移の吸収線にロックしたCatEyeレーザーにおける線幅の例(FWHM 80kHz, rms 35kHz)
FMサイドバンド法を用いた電磁波誘起透明化(EIT)による周波数ロック時の線幅の例
スキャン範囲
CatEyeとRbセルによって得られたRb遷移の吸収線スペクトルの例(スキャン範囲:10GHz)
ドリフト
室温・気圧が変化する環境における24時間のドリフト量計測の例